ENGELグループは、Chinaplas 2026にて自動車分野向け高性能ソリューションを発表します。
ENGELグループは、2026年4月21日から24日まで中国・上海で開催される Chinaplas 2026 において、量産における部品コスト、材料使用量、および設備投資の削減を主眼とした展示を行います。射出成形ソリューションのグローバルメーカーとして、工程を統合し、不良品を削減するとともに、高度な材料や複雑な形状であっても安定した生産を可能にする生産セルを紹介します。会場では合計6つのアプリケーションを実機で展示し、そのうち3つは自動車分野向けです。軽量化コンセプトをコスト効率高く実現する技術、射出成形工程内での機能的で装飾性のある表面一体成形、省スペースかつ低投資で複雑部品の製造を可能にする技術です。さらに、包装、医療、テクニカルモールディング分野向けの展示も行い、生産量が多く、サイクルタイムが短い、再現性が要求される分野の展示も行います。
ENGEL clearmelt 技術による工程内の表面仕上げ
1つ目の展示は、透明なカメラ用ウインドウを一体化した Bピラートリム を製造する自動車向け生産セルです。本アプリケーションでは、型締力7000kNの ENGEL duo 700 2プラテン射出成形機 を使用し、完全自動化された3K射出成形セルにおいて、乗用車内装用Bピラートリムを ENGEL clearmelt 技術 により製造します。
ENGEL clearmelt は、金型内で直接部品にコーティングを施す技術を指します。これによりプロセスチェーンが短縮され、設備投資コストを大幅に削減することが可能です。加えて、自己修復効果を備えた高品質かつ耐擦傷性に優れた表面処理を実現します。
部品は透明および黒色のポリカーボネート製で、製品重量は256g、さらに90gのポリウレタンでオーバーモールドされています。本射出成形セルには、CC300 制御に完全統合された ENGEL easix 多関節ロボット が搭載され、製品の取り出しを行います。総サイクルタイムは90秒です。
また、本生産セルでは複数のデジタル支援システムが使用されています。iQ hold control はシールポイントを自動設定し、最適な保圧時間を実現することで、サイクルタイムと原材料使用量を削減します。iQ weight control は、粘度変動時や同一ショット内において射出量を自動調整し、製品品質の安定化と不良低減に寄与します。iQ process observer は、射出成形工程の全フェーズを継続的に監視し、工程の安定性を可視化するとともに、不良発生前に異常を検知します。
使用されている duo 2プラテン射出成形機はワイドプラテン仕様であり、より広い型取付面を必要とする一方で、より大きな型締力を必要としない部品に最適な生産ソリューションです。
ENGEL fluidmelt による自動車部品の軽量化と材料削減
2つ目の自動車向け展示では、型締力1200kNの タイバーレス ENGEL victory 120 射出成形機 を用い、fluidmelt 技術 によるエアインテークダクトの生産を紹介します。ENGEL fluidmelt は、水またはガスを注入することにより中空構造を形成する技術です。溶融樹脂のコア部分をオーバーフローキャビティ、または可塑化ユニットへ押し戻すことで、部品内部に意図的に空洞を形成します。これにより、部品重量および材料使用量を削減します。
Chinaplasでは、ガス注入およびオーバーフローキャビティを用いたプロセスが実演されます。部品はガラス繊維30%の PA66 を使用し、ショット重量70g、サイクルタイム50秒で製造されます。
本生産セルは、CC300 制御に完全統合された ENGEL viper リニアロボット により自動化されています。タイバーレスの victory 120 射出成形機は、大型かつ複雑な金型に対応すると同時に、自動化設備への高いアクセス性を備えています。大型プラテンとタイバーレス技術により、従来1800kNが必要だったアプリケーションを1200kNの機械で実現でき、設置スペースおよび設備投資コストの削減につながります。
LSRアプリケーション:自動生産と後工程を1セルに統合
Chinaplas 2026 では、ENGELグループの一員であるWINTECから、型締力1800kNの全電動 e-win 1800 射出成形機 を用いた、8キャビティの液状シリコーンゴム(LSR)向け生産ソリューションを展示します。電動モビリティ向け防水電気コネクタ用シールマットを、ショット重量37.8g、サイクルタイム59秒で製造します。
本生産セルは ENGEL viper リニアロボットを統合した完全自動化の構成で、特殊ブラシにより製品を金型からやさしく取り出します。高精度なLSR部品を省スペースかつ完全自動で生産できるソリューションを実現しています。
工程管理は iQ weight control により支援されており、LSRの粘度をリアルタイムで監視し、同一ショット内で射出量を自動調整します。その結果、本アプリケーションではばらつきを62%削減し、より安定した工程管理、再現性の高い品質、不良削減に貢献しています。
ENGELグループ:高い統合性とコスト効率を備えた自動車向け生産ソリューション
ENGELグループは、ENGELおよびWINTECの両ブランドにより、Chinaplas 2026にて自動車業界の要求に対応した多様な生産コンセプトを提案します。ENGELは高度に統合された生産セルと、工程および自動化を最適に組み合わせたソリューションに注力する一方、WINTECは特にコスト効率の高い量産向け標準機コンセプトを提供します。
この組み合わせにより、自動車部品サプライヤーの皆様は、製品要件、生産量、投資条件に応じて最適な生産体制を構築できます。clearmelt による表面一体成形、fluidmelt による軽量化、LSRの自動加工といったアプリケーションは、機能拡張、工程削減、量産コスト低減に寄与します。
ホール 5.1 / ブース番号: 5.1C41
ENGEL duo 700 ワイドプラテン仕様は、省スペースかつ高い工程統合度により、大型自動車部品をコスト効率良く生産することを可能にします。
clearmelt により製造されたBピラートリムは、射出成形工程内での表面仕上げの統合により、追加工程やリードタイム、設備投資の削減を実現しています。
一体型 viper リニアロボットを備えた ENGEL victory 120 は、タイバーレス技術により金型スペースへの自由なアクセスを可能にし、省スペースかつコスト効率の高い複雑部品の生産を実現します。
fluidmelt により製造されたエアインテークダクトは、高い剛性を維持しながら、材料使用量と部品重量の削減を実現しています。
全電動 WINTEC e-win 1800 は、LSR の完全自動加工を可能にし、人手作業と部品コストを削減します。
LSR工程で製造されたシールマットは、ブラシを用いてやさしく取り出され、繊細な部品の安定生産を可能にします。