より広い空間、より高い効率性、より高い精度 - K 2025で世界初公開：タイバーレス式ENGEL victory electric

ENGELはK 2025において、世界初のタイバーレス電動射出成形機victory electricを発表します。 この機械は、精度、エネルギー効率、柔軟性において新たな基準を確立します。全面的に再設計されたクランピングユニットは、実績あるタイバーレス技術の利点と電動駆動システムのダイナミクスを融合し、同一設置面積で、生産性の向上を実現します。

タイバーレスとは、金型エリアのスペース拡大、金型交換の迅速化、自動化の容易さを意味します。ENGELは、すでにこの機械を世界中で85,000台以上設置しており、これはコンセプトの成功を明確に表しています。victory electricは、1,300kNを超える締付力範囲において、これまでに確立された利点と電動式設計の利点を融合させました。これにより、多くのユーザーが積極的に求めている市場のギャップが埋まります。　

この新しいENGEL victory electricは、技術的な精度だけでなく、明確な経済的メリットも印象的です。コンパクトな設計により、機械全体の長さが約 200 mm 短縮され、生産レイアウトの最適化が可能になります。同時に、タイバーレス設計により、同クランプ力クラスの従来機と比較して、追加投資なしでさらに大型の金型使用が可能となります。例えば、通常約3200kNを必要とする金型でも、victory electric 220なら、わずか2200kNの型締力で稼働可能です。

この機械の心臓部には、垂直に配置された 2 本の圧力バーを備えた、新開発のクランピングユニットがあります。これらは、クランプ力を高めるための従来のトグル機構に代わるもので、金型取付プラテン全体に、極めて均一な力の分散を保証します。統合された変形補正システムにより、複雑な形状や大面積の金型でも、プラテンの平行度を安定的かつ精密に維持します。新設計の可動プラテンは、センタリングや力の伝達といった主要な機能を果たし、機械のコンパクト設計に大きく貢献しています。

すべての主要な動作は、ボールねじ付きのサーボモーターによる電動駆動で実現されています。この駆動システムは、ENGEL製機械において長年にわたりその信頼性が実証されています。特に効率的な機能は、統合された制動エネルギー回生であり、これは全体のエネルギー消費を削減するだけでなく、製造プロセスのカーボンフットプリントを改善します。

油圧ユニットを標準装備することで、油圧コアプルの使用が可能になり、柔軟性が向上します。エジェクターや位置トランスデューサーなどのコンポーネントは、実績のあるENGEL duoシリーズから採用されており、最大限の安定性とプロセス信頼性を保証します。

victory electricという、強力な電動バージョンにより、ENGEL のタイバーレス機のポートフォリオは拡大します。サーボ油圧式victoryとハイブリッド式e-victoryに加え、中程度の型締め力においても、電動ソリューションが新たに利用可能となりました。エネルギー効率、精度、最大の金型スペースを兼ね備えた加工を求めるユーザーの理想といえます。本機械は、標準的な射出成形用途にのみならず、高性能な要求にも応えます。

victory electricにより、ENGELはスペース効率、省エネルギー、プロセス安定性という高まる要求に一貫した答えを提供します ー　コンパクト、電動、タイバーレスです。